をご》りまして、草臥《くたぶ》れて行《ゆ》つた足《あし》を休《やす》ませて呉《く》れました。
六五[#「五」は底本では「七」] 浦島太郎《うらしまたらう》の釣竿《つりざを》
寢覺《ねざめ》には、浦島太郎《うらしまたらう》の釣竿《つりざを》といふものが有《あ》りました。それも伯父《をぢ》さんの話《はな》して呉《く》れたことですが、浦島太郎《うらしまたらう》の釣《つり》をしたといふ岩《いは》もありました。それから、あの浦島太郎《うらしまたらう》が龍宮《りうぐう》から歸《かへ》つて來《き》まして自分《じぶん》の姿《すがた》をうつして見《み》たといふ池《いけ》もありました。
木曾《きそ》の人《ひと》は昔《むかし》からお伽話《とぎばなし》が好《す》きだつたと見《み》えますね。岩《いは》にも、池《いけ》にも、釣竿《つりざを》にも、こんなお伽話《とぎばなし》が殘《のこ》つて、それを昔《むかし》から言《い》ひ傳《つた》へて居《ゐ》ます。
六六 棧橋《かけはし》の猿《さる》
『もし/\、お前《まへ》さんの背中《せなか》に負《しよ》つて居《ゐ》るのは何《なん》ですか。』
木曾《きそ》の
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