父《おぢい》さんのところへ貰《もら》ひました。父《とう》さんのお家《うち》の祖父《おぢい》さんは好《す》きな燒米《やきごめ》をかみながら、本《ほん》を讀《よ》んで居《ゐ》たやうな人かと思《おも》ひます。
お勇《ゆう》さんの家《うち》では毎年《まいねん》酒《さけ》を造《つく》りましたから、裏《うら》の酒藏《さかぐら》の前《まへ》の大《おほ》きな釜《かま》でお米《こめ》を蒸《む》しました。それを『うむし』と言《い》つて、重箱《ぢゆうばこ》につめては父《とう》さんのお家《うち》へも分《わ》けて呉《く》れました。あの『うむし』も、父《とう》さんの子供《こども》の時分《じぶん》に好《す》きなものでした。
五一 屋根《やね》の石《いし》と水車《すゐしや》
屋根《やね》の石《いし》は、村《むら》はづれにある水車小屋《すゐしやごや》の板屋根《いたやね》の上《うへ》の石《いし》でした。この石《いし》は自分《じぶん》の載《の》つて居《ゐ》る板屋根《いたやね》の上《うへ》から、毎日々々《まいにち/\》水車《すゐしや》の廻《まは》るのを眺《なが》めて居《ゐ》ました。
『お前《まへ》さんは毎日《まいに
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