《とき》の力《ちから》といふのをお待《ま》ちなさい。』

   四六 小鳥《ことり》の先達《せんだつ》

小鳥《ことり》の來《く》る頃《ころ》になりますと、いろ/\な種類《しゆるゐ》の小鳥《ことり》が山《やま》を通《とほ》りました。
鶫《つぐみ》、鶸《ひは》、※[#「けものへん+葛」、第3水準1−87−81]子鳥《あとり》、深山鳥《みやま》、頬白《ほゝじろ》、山雀《やまがら》、四十雀《しじふから》――とても數《かぞ》へつくすことが出來《でき》ません。あの足《あし》の色《いろ》が赤《あか》くて、羽《はね》に青《あを》い斑《ふ》の入《はい》つた斑鳩《いかる》も、他《ほか》の小鳥《ことり》の中《なか》にまじつて、好《す》きな榎木《えのき》の實《み》を食《た》べに來《き》ました。
木曾《きそ》の山《やま》の中《なか》は小鳥《ことり》の通《とほ》り路《みち》だと言《い》ふことでして、毎朝々々《まいあさ/\》、夜《よ》のあけがたには驚《おどろ》くばかり澤山《たくさん》な小鳥《ことり》の群《むれ》が山《やま》を通《とほ》ります。その中《なか》でも、群《むれ》をなして多《おほ》く通《とほ》るのは鶫《つ
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