でも読むような眼遣《めづか》いをして彼女をじっと見た。
「解らないわ。藪《やぶ》から棒にそんな事|訊《き》いたって。ねえ叔母さん」
叔母はにやりと笑った。
「叔父さんはね、あたしのようなうっかりものには解らないが、お延にならきっと解る。あいつは貴様より気が利《き》いてるからっておっしゃるんだよ」
お延は苦笑するよりほかに仕方なかった。彼女の頭には無論|朧気《おぼろげ》ながらある臆測《おくそく》があった。けれども強《し》いられないのに、悧巧《りこう》ぶってそれを口外するほど、彼女の教育は蓮葉《はすは》でなかった。
「あたしにだって解りっこないわ」
「まああてて御覧。たいてい見当《けんとう》はつくだろう」
どうしてもお延の方から先に何か云わせようとする叔父の気色《けしき》を見て取った彼女は、二三度押問答の末、とうとう推察の通りを云った。
「見合じゃなくって」
「どうして。――お前にはそう見えるかね」
お延の推測を首肯《うけが》う前に、彼女の叔父から受けた反問がそれからそれへと続いた。しまいに彼は大きな声を出して笑った。
「あたった、あたった。やっぱりお前の方が住《すみ》より悧巧だね
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