かずに、まだ若いつもりかなんかで、しきりにはしゃぎ廻っているが、こうして娘の隣に坐って見ると、少し考えるね」
「じゃ始終《しじゅう》その子の傍《そば》に坐っていらっしったら好いでしょう」
 叔母はすぐ叔父に向った。叔父もすぐ答えた。
「全くだよ。外国から帰って来た時にゃ、この子がまだ」と云いかけてちょっと考えた彼は、「幾つだっけかな」と訊《き》いた。叔母がそんな呑気《のんき》な人に返事をする義務はないといわぬばかりの顔をして黙っているので、吉川が傍から口を出した。
「今度はお爺《じい》さまお爺さまって云われる時機が、もう眼前《がんぜん》に逼《せま》って来たんだ。油断はできません」
 継子が顔を赧《あか》くして下を向いた。夫人はすぐ夫の方を見た。
「でも岡本さんにゃ自分の年歯《とし》を計る生きた時計が付いてるから、まだよいんです。あなたと来たら何《なん》にも反省器械《はんせいきかい》を持っていらっしゃらないんだから、全く手に余るだけですよ」
「その代りお前だっていつまでもお若くっていらっしゃるじゃないか」
 みんなが声を出して笑った。

        五十四

 彼らほど多人数《たにん
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