下げ]
今日の買物
一金十銭 酒一杯
一金十銭 鰯十四尾
一金五銭 廻転焼三つ
一金十銭 バス代
一金十五銭 石油三合
[#ここで字下げ終わり]
四月廿日[#「四月廿日」に二重傍線][#「四月廿日[#「四月廿日」に二重傍線]」はママ] 曇。
今日も句稿整理、といふよりも、身心整理といふべきであらう。
午後、ポストまで出かける。
米がなくなつた(むろん、いつものやうに銭はない)、I商店から二升だけ借りてくる、途上で蕨を買つた、一杷五銭也。
鰯もうまい、蕗もうまい、蕨もうまい、海のもの山のもの畑のもの[#「海のもの山のもの畑のもの」に傍点]、しみじみ味へば何でもうまい[#「しみじみ味へば何でもうまい」に傍点]。
それにしても私は私の大食を嘆く、何といふ大きい[#「何といふ大きい」に傍点]、そして強い私の胃袋だらう[#「そして強い私の胃袋だらう」に傍点]!
蒸暑かつた、夏が近いことをおもはせる。
日が長く夜が短かい、私はその日夜を持て余してゐる、罰あたりの不幸者め[#「罰あたりの不幸者め」に傍点]!
四月廿二日[#「四月廿二日」に二重傍線] 雨。
早起、身
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