――なりきらないところに[#「なりきらないところに」に傍点]、そこに悲喜劇の科介[#「科介」に「マヽ」の注記]があらはれるのだ。
今夜も眠れさうになかつたが、何となく気が明るく軽くなつて、明方ちかくなつて睡れた。
夜をこめて恋のふくろうのたはむれ[#「恋のふくろうのたはむれ」に傍点]、彼等は幸福だ、幸福であれ、といふのも人間の愚痴だらう。
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□アルコールは離れがた[#「た」に「マヽ」の注記]ない悪魔だ。
酒を飲むことは、酔うて乱れることは、私の Karma だ。
□狂か死か[#「狂か死か」に傍点]、それとも旅か[#「それとも旅か」に傍点](今の私を救ふものは)、或はまた疾病か[#「或はまた疾病か」に傍点]。
□死線を超えるごとに、彼は深くなる、それがよいかわるいかは別問題だ。
□そこに偶然はない[#「そこに偶然はない」に傍点]、必然があるばかりだ[#「必然があるばかりだ」に傍点]。
□時としてはよい種子[#「よい種子」に傍点]も播け!
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今日の私の買物
一金十五銭 石油三合
一金十一銭 マツチ大函
一金十銭
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