雨居の海峡句会へ出席する。
俊和尚同宿。
三月十七日[#「三月十七日」に二重傍線]
へうぜんとして直方へ飯塚へ、そしてKのところへ。
初めてSに面会する、まことに異様な初対面ではあつた!
父父たらずして子子たり、悩ましいかな苦しいかな。
三月十八日[#「三月十八日」に二重傍線] 曇――晴。
緑平居へ転げ込む。――
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ボタ山なつかしく草萌ゆる
[#ここで字下げ終わり]
三月十九日[#「三月十九日」に二重傍線] 雨。
雀、鶯、草、雲。……
愛憎なし恩怨なし、そしてそして、――愚!
若松へ、多君を煩はして熊本へ。
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逢うて別れてさくらのつぼみ
いつまた逢へるやら雀のおしやべり
[#ここで字下げ終わり]
熊本駅で一夜を明かす。
三月廿日[#「三月廿日」に二重傍線] 晴。
朝、彼女を訪ねる、子に対する不平、嫁についての不腹[#「腹」に「マヽ」の注記]を聞かされる、無理はないと思ふけれど、私は必ずしもさうとは思はない、それは多分に人間(女)の嫉妬がまじつてゐる。
三月廿一日[#「三月廿一日」に二重傍線] 晴。
酒、酒、酒、歩
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