酔へばますます赤し
(梅の白さよりも椿の赤いのが今の私にはほんたうだ)
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曇つて寒く、山の鴉が啼く、さびしいな。
街へ出かけて、白米を借りて戻る、さつそく炊いて食べる、わびしいな。
六日ぶりの酒、十一日ぶりの入浴。
学校に寄つて新聞を読ませてもらふ、樹明君にはわざと逢はなかつた。
今日はだいぶ歩いたので、足が痛い、頭が重い。
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或る友への消息に
先日来、私は足部神経痛で、多少の起居不自由を感じます、いつそ歩行不随意になればよいと思ひます、さうなれば、しぜんしようことなしに身心が落ちつきませう。……
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二月廿一日[#「二月廿一日」に二重傍線] 曇。
身心沈静、やりきれなくて湯田へ出かける。……
二月廿二日[#「二月廿二日」に二重傍線] 三日[#「三日」に二重傍線] 四日[#「四日」に二重傍線] 五日[#「五日」に二重傍線] 六日[#「六日」に二重傍線] 七日[#「七日」に二重傍線] 八日[#「八日」に二重傍線]
ぼう/\として、あるいは、しん/\として。
悲しい日、恥づかしい日、悩ましい日、切ない日
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