傍点] ├歴史的展開
一時流行――(移るもの)┘
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□万物此一点にあつまる[#「万物此一点にあつまる」に傍点]、そこに芸術がある、心の芸術である。
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十二月十九日[#「十二月十九日」に二重傍線] 曇。
今日はだいぶ冬らしく。
ぐつすり睡れたので、いつもより気分が軽い。
やうやく井戸に水がたまつた、濁つてはゐるけれど使へないこともない、これで何十日ぶりかで、毎日の水貰ひの苦労をしないですむやうになつた、ありがたい。
あるだけの米を炊く。――
小包が来た、遠く浅間の麓から江畔老が心づくしの品――蕎麦粉である、涙がこぼれるほどうれしかつた、それは江畔老その人のやうにあたゝかくておいしい! 合掌瞑目、しばらく信州の山河と人々とをなつかしがつた。……
漁眠洞さんから、女学校々友会雑誌ふぢなみ[#「ふぢなみ」に傍点]も来た、これもうれしい読物だつた。
私はひとりしみ/″\幸福感にひたつた。
午後、Nさん来庵、お土産の生海苔はめづらしくておいしかつた、沢山あるので、佃煮にしたり干したりしてをく、むろん
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