傍点]、藪柑子のやうに[#「藪柑子のやうに」に傍点]。――
夕闇せまれば――一杯やりたいな――心の友達といつしよに。――
餅が食べな[#「な」に「マヽ」の注記]いな、煮てもよし焼いてもよし、田舎餅[#「田舎餅」に傍点]がうまいな。
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□眼が二つある、耳も二つある、手も足もまた二つある、そして口は一つ[#「口は一つ」に傍点]、一つしかない[#「一つしかない」に傍点]。
自然はまつたく抜目がない。
一つの口でさへ食べさせかねてゐる私たちだ!
眼が一つ潰れても、耳が片方聴えなくなつても、手足が一本は折れても、けつこう間に合ふではないか。
…………………………
□昨日の事は忘れてしまへ[#「昨日の事は忘れてしまへ」に傍点]、明日の事は考へないがよい[#「明日の事は考へないがよい」に傍点]、今日の事に生きよ[#「今日の事に生きよ」に傍点]。
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実行はむつかしいけれど、私には、日々の実感だ。
[#ここで字下げ終わり]
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□自己の内に[#「自己の内に」に傍点]自然を見出す。
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