るよろこび!
※[#二重四角、365−9]無駄に無駄を重ねたやうな一生だつた[#「無駄に無駄を重ねたやうな一生だつた」に傍点]、それに酒をたえず注いで[#「それに酒をたえず注いで」に傍点]、そこから句が生れたやうな一生だつた[#「そこから句が生れたやうな一生だつた」に傍点](回想録[#「回想録」に白三角傍点]の一節として)。
[#ここで字下げ終わり]

 十二月十五日[#「十二月十五日」に二重傍線] 晴、晴、晴。

今日の太陽の第一線を身心に浴びて起きた。
雲のない、風もないうらゝかさ、めずらしく一日通して申分のない小春日和だつた。
小春日といふものは何となく老人くさいと思ふが如何。
午後、あまりお天気がよいので散歩、農学校に寄つて新聞を読ませて貰ふ、新聞といふものは面白い必需品だ、最近のセンセーシヨナルな記事としては、英帝退位[#「英帝退位」に傍点]と蒋介石監禁[#「蒋介石監禁」に傍点]、事実としての関心があると共に小説的興味[#「小説的興味」に傍点]がある。
樹明君にも逢つたが、お互に酒の捻出が出来ないので、ほいなくもさびしいわかれ!
つつましく生きやう[#「つつましく生きやう」に
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