境
○句作三昧
○酒
○年越
○お正月
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十二月八日[#「十二月八日」に二重傍線] 今日もまた曇天。
寒い、冷たい、暗い、――今にも何か降つて来さうな。
層雲[#「層雲」に傍点]、第二日曜[#「第二日曜」に傍点]、松[#「松」に傍点]、到来。
出かけたくないけれど、ちよつと街へ、油買ひに。
藪椿たつた一輪見つかつた、机上を飾つてくれた。
黎君ありがたう、子規全集を読んで。
暮れても耕やす人々、あゝすみません。
麦飯の炊き方を会得しました、おいしい麦飯を食べられるやうになりました。
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□俳句らしい俳句[#「俳句らしい俳句」に傍点]も悪くないが、目下は俳句らしくない俳句[#「俳句らしくない俳句」に傍点]が望ましい。
□感覚を超えて意志を強ゆる[#「感覚を超えて意志を強ゆる」に傍点]勿れ。
月並化する最初の危険、最大の誘惑。
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十二月九日[#「十二月九日」に二重傍線] 大霜。
初めて戸外の水が氷結した、身心ひきしまるやうな大気だつた、美しい太陽[#「美しい太陽」に傍点]だつた。
浜松の女学
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