けちけちするな、真面目は結構、くよくよしてはいけないが。
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・柿の若葉が、食べるものがなくなつた
・空腹、けふのサイレンのいつまでも鳴り
・うつてもうたれても蝿は膳のそば(雑)
・かついでおもいうれしい春の穂
・焼かれる虫の音たてて死ぬる
・暮れるとしぼむ花草でてふてふの夢
・花に花が、てふちよがてふちよに
・梅雨めく雲でぬけさうなぬけない歯で
・雑草ほしいまゝなる花にして
雑草しげり借金ふえるばかり
・ゆふ風ゆうぜんとして蜘蛛は待つ
・若葉から若葉へゆふべの蜘蛛はいそがしく
・ふと眼がさめて風ふく
改作
・ひよつこり筍ぽつきりぬかれた
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六月十三日[#「六月十三日」に二重傍線] 晴、空[#(ラ)]梅雨らしい。
早起[#「早起」に傍点]、これも老の特徴だらう、こんなに早起しようとは思はないけれど、眼が覚めると寝てはゐられないのである。
朝御飯を食べてゐるとき、ほろりと歯がぬけた、ぬけさうでぬけなかつた歯である、ぶら/\うごいて私の神経をいら/\させてゐた歯である、もう最後のそれにちかい歯である、その歯がぬけたのだからさつぱりし
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