た、さつぱりしたと同時に、何となくさびしく感じる、一種の空虚を感じるのである。
午前中読書、しづかなるよろこび。
午後散歩、帰庵すると珍客が待つてゐた、詩外楼君が突然来庵してくれたのである、樹明君を招いて飲む、酔うて歩く、そしてとろとろどろどろ、連れて戻つて貰うて、いつしよに寝る、近来めづらしいへべれけぶりだつた、それだけ嬉しくのんびりしたのでもある!
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・空[#(ラ)]梅雨の風のふく歯がぬけた
ぬけた歯を投げ捨てて雑草の風
・ぬけるだけはぬけてしまうて歯のない初夏
・花がひらいて日が照つてあそぶてふてふ
・めづらしく誰かくる雑草の見えがくれ
・おもふことなく萱の穂のちる
・こゝも墓らしい筍が生えて
・歯のぬけた日の、空ふかい昼月
[#ここで字下げ終わり]
六月十四日[#「六月十四日」に二重傍線] 晴。
とても早く起きる。
詩外楼君と同道して徳山へ、久しぶりに白船君と会談、そして東へ西へお別れ。
私は一時の汽車に乗つた、途中三田尻下車、伊藤君を訪ね、それから三田君を訪ねてまた飲んだ、鯛の刺身のあたらしさ、うまさは素敵だつた、それと同様に三田君の人間のよさも
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