境涯。
□孤独は死へいそぐ[#「孤独は死へいそぐ」に傍点]。……
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四月十八日[#「四月十八日」に二重傍線] 晴。
うら/\として蝶がもつれる、虫がとびかふ、草がそよぐ、小鳥がさえづる、そして人間は。
私は散歩した、嘉川の南端までぶら/\歩きまはつた。
落ちつきすぎるほど落ちついた、山頭火が山頭火らしくなつてきた、山頭火は山頭火でなければならない、山頭火はほんたうの山頭火にならなければならない。
夢で鰒を貰つた! 春の夜のナンセンスとはいひきれないものがあるやうだ、私はその鰒を思ひ浮べては独り微苦笑を禁じえなかつた。
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・身のまはりは草だらけみんな咲いてゐる(ナ)
・あれから一年生き伸びてゐる柿の芽(昨春回想)
・水へ水のながれいる音あたゝかし
・五月の風が刑務所の煉瓦塀に
・ずんぶりひたるあふれるなかへ
・わいて惜しげなくあふれてあつい湯
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四月十九日[#「四月十九日」に二重傍線] 曇。
省みて恥ぢない心境[#「省みて恥ぢない心境」に傍点]、存らへて疚しくない生活[#「存らへて疚しくない生活」に傍点]。
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