夕方、樹明君来庵、私の不機嫌が私のそばにゐられないほど彼を不快にしたらしい、すまなかつた。
夢! 春は夢が多い、何といふ汚ない卑しい夢であつたか。……
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   湯田温泉三句
・わいてあふれる湯のあつさ汗も涙も
・湯あがりぼんやり猿を見てゐる人々で
・お猿はのどか食べる物なんぼでもある(ナ)
・ぽつかり月が、逢ひにゆく
・うらゝかな硯を洗ふ
・芽ぶく曇りの、倒れさうな墓で
・草のうらゝかさよお地蔵さまに首がない(ナ)
・こんな山蔭にも田があつて鳴く蛙
・夕日いつぱいに椿のまんかい
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 四月十七日[#「四月十七日」に二重傍線] 曇、后晴。

小鳥はた[#「た」に「マヽ」の注記]えづる、よろこびそのものであるやうに。
午後山口へ、まず湯田で一浴、それから市中を歩きまはつて、労れた胃の腑へ熱燗でおでんを入れる。
暮れて帰庵、お茶漬を食べてから読書。
だん/\落ちついてくる、根本的に身心整理をする時機が来たのである。
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   ぐうたら手記
□賭博本能と飲酒本能(競馬を見て)。
□気品とは、
 句品、人格、
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