或る人に――
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酒は酒、水は水、それでよろしいのですが、私の場合では酒が水にならないとよろしくないやうです(養老の孝子の場合では、水が酒になりましたが!)。
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 四月二十日[#「四月二十日」に二重傍線] 晴、さてもうらゝかな。

今日も歩いた、陶から鋳銭司へ、そして秋穂まで、野も山も人も春たけなはだつた。
入浴、そして晩酌、とてもよかつた。
陰暦の三月十八日、裏山の観音堂は賑やかである、地下の人々が男も女も年寄も子供もみんないつしよに、御馳走をこしらへて食べるのである、いはゞ里のピクニツク、村の園遊会である。
かういふ風習はなつかしい、うれしいもよほしであるが、それも年々さびれて、都会並の個人享楽にうつつてゆく、なげいたところで時勢のながれはせきとめることもできない。
昨日も今日も一句も出来なかつた、出来さうとも思はなかつた、長らく悩んだ結果として、私の句境は打開されつゝあるのである。

 四月二十一日[#「四月二十一日」に二重傍線] 晴、そとをあるけば初夏を感じる。

昨日は朝寝、今朝は早起、それもよし、あれもよし、私の境涯では「物み
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