、気の毒だけれど、早く帰つてもらつて寝た。
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・人声のちかづいてくる木の芽あかるく
雑草風景、世の中がむつかしくなる話
・花ぐもりの飛行機の爆音
・なんだかうれしく小鳥しきりにきてなく日
・さえづりかはしつつ籠のうちとそと
おほらかに行くさくら散る
・ここから公園の、お地蔵さまへもさくら一枝
黎々火君に
なつかしい顔が若さを持つてきた
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四月十一日[#「四月十一日」に二重傍線] 曇、身心すぐれず。
しようことなしにポストまで、そして米と油とを買うて戻つた。
無味無臭、無色透明の世界に住みたい。
水、餅、豆腐、飯。……
四月十二日[#「四月十二日」に二重傍線] 晴、なか/\寒い。
私を救ふものは涙よりも汗、汗も流さないから堕落するのだ。
いやな風が吹く、風にはたへられない私だ。
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・新菊もほうれん草も咲くままに
・草が芽ぶいて来てくれて悪友善友
・枇杷が枯れて枇杷が生えてひとりぐらしも
・いちにちすわつて風のながれるを
・暮れるとすこし肌寒いさくらほろほろ
・椿を垣にして咲かせて金持らしく
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