、酒、酒、うた、うた。
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・あてなくあるくてふてふあとになりさきになり
・芽ぶくものそのなかによこたけ[#「け」に「マヽ」の注記]る
・山のひなたの、つつましく芽ぶいてゐる
・水音の暮れてゆく山ざくらちる
・さくら二三本でそこで踊つてゐる
 白い蝶が黄ろい蝶が春風しゆうしゆう
 さくらちる暮れてもかへらない連中に
 花見べんたうほろつと歯がぬけた
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 四月八日[#「四月八日」に二重傍線] 雨。

花まつりを行ふ地方はあやにくの雨で困つたらう、私は宿屋でゆつくり雨を味つた。
どうもからだのぐあいがあたりまへでない、むろんあたまのぐあいもよくないが。
夕方から、樹明君によばれて学校の宿直室へ出かける。
よい酒をよばれて、そのまゝ泊めて貰つた。
悔いのない酒[#「悔いのない酒」に傍点]、さういふ酒でなければならない。

 四月九日[#「四月九日」に二重傍線] 曇、雨、早朝帰庵。

身辺整理、捨てゝも捨てゝも捨てきれないものが、いつとなくたまつてくる。……
終日読書。
やつと一関透過[#「やつと一関透過」に傍点]、むつかしい一関だつた[#「むつか
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