間違はない、日々好日だけれど、今日は好日の好日[#「好日の好日」に傍点]だつた、合掌。
もう一項附記して置きたいことがある、庵としての御馳走は何もなかつたが、雑草を見て貰つたこと、一鉢千家飯[#「一鉢千家飯」に傍点]を食べて貰つたことは、私としてまことにうれしいことであつたのである。
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   黎々火君に
・月へ、縞萱の穂の伸びやう
   澄太君に
・待ちきれない雑草へあかるい雨
 伸びあがつて露草咲いてゐる待つてゐる
 そこまで送る夕焼ける空の晴れる
・あんたがちようど岩国あたりの虫を聴きつつ寝る
   改作
・秋風の、水音の、石をみがく(丘)
・機関庫のしづもれば昼虫のなく
・これが山いちじくのつぶらなる実をもいではたべ(門)
・風ふく草の、鳴きつのる虫の、名は知らない
・つく/\ぼうしいらだゝしいゆふべのサイレン
・厄日あとさきの物みなうごく朝風
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 九月六日[#「九月六日」に二重傍線] 晴。

さびしいけれどしづやかで。――
午後は托鉢をやめて魚釣に行く、行くことは行つたが、なか/\釣れないし、餌もなくなつたし、労れてもゐるので、早
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