立ちあがつてまた街へ出かける、そして米と醤油とシヨウガと瓜と茄子と海苔とを買つてきてくれた、さつそくさかもり[#「さかもり」に傍点]がはじまる、うまい/\、ありがたい/\(家嶋さんは最初だから、多少呆れてゐるやうだつた)、酒はある、下物もある、話は話しても話しても尽きない、友情がその酒のやうにからだにしみわたり、室いつぱいにたゞよふ、まつたく幸福だ。
料理は文字通りの精進だつた、そしてとてもおいしかつた。
雑草の中へ筵をしいて、二人寝ころんだところを家嶋さんがパチンとカメラにおさめた。
家嶋さんからは、竹の葉の茶[#「竹の葉の茶」に傍点]のことを教へてもらつた(笹茶[#「笹茶」に傍点]と名づけたらよいと思ふ)。
間もなく夕暮となる、そこらまで見送る、わかれはやつぱりかなしい、わかれてかへるさびしさ。
かへつて、ざつとかたづけて、御飯を炊いて、また一本つけて、ひとりしみ/″\人生を味ふ[#「ひとりしみ/″\人生を味ふ」に傍点]、そしてぐつすりとねむつた。
大山さん心づくしの一瓶、それは醗酵させない葡萄液である、滋養豊富、元気回復の妙薬ださうである、この一瓶で山頭火はよみがへるだらうことに
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