物の運命である、……しかし後刻もう一度、その蝶々に近づいて、よく見ると蜘蛛はゐない、蝶々がいたづらに苦しんでゐるのである、私は手を借してやつた、蝶はすつと逃げた、雑草の中へひそんだ、思へば運命は奇しきものである、彼女の幸福はどんなだらう。
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ぐうたら手記
□自然法爾[#「自然法爾」に傍点]――私が落ちつくところはやつぱりここだつた。
□身心清浄にして身心安泰なり、――これは私の実感である。
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歯 (三八九、扉の言葉)
(めくら滅法 歯なしがむしやら)
鉄鉢と魚籃と (層雲へ)
――其中日記ところどころ――
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酔心 (椿へ寄稿)
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九月四日[#「九月四日」に二重傍線] 曇、――雨となる。
宵からぐつすり[#「ぐつすり」に傍点]寝たので早く眼が覚めて、夜の明けるのが待ち遠しかつた、これも老人の一得一失だらう。
桔梗の末花を徳利に※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]す、これが山桔梗だといいのだが。
蓮芋を壺に活ける、こ
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