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八月三十日[#「八月三十日」に二重傍線] 曇、晴、そしてちよつと夕立。
朝早々とK店員御入来、酒代請求である、財布をさかさまにしてやつと支払ふ、彼は好人物で、当代の商人としてはあまりに好人物である。
昼虫のしづけさしめやかさ。
米田雄郎兄の青天人[#「青天人」に傍点]読後感を書きあげて送る。
親しい友へのたよりに――
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……卒倒以来頓に心地明快、節酒も出来るやうになつて、といふよりも酒への執着がうすくなつて、生き方に無理がなくなつた[#「生き方に無理がなくなつた」に傍点]ので、身心共にやすらかです(まだ、すこやかとはいひきれませんが)、とにかく、生きられるだけは生きて、死ぬるときは死ぬるのがよいではありませんか。……
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今日も午後は六丁釣場へ出かけた、先客一人、なか/\上手に釣つてゐる、私もゆつくり構へこんだが、痔が痛むし、暑苦しいし、その上、近在の河童小僧連が押し寄せてうるさいので、早々切りあげて戻つた。
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獲物は、――鮒二つ、鯊一つ、そして句二つ。
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これでも私
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