しい。
柚子を見つけて一つもぐ、香気ふくいくとして身にしみる、豆腐が欲しいな。
何としづかな、おちついた日。
夕焼の色が不穏だつた、厄日近しといふ天候。
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・風はほしいまゝに青柿ぽとりぽとり
・風がわたしを竹の葉をやすませない
・立ち寄れば昼ふかくごまの花ちる
・くづれる家のひそかにくづれるひぐらし(丘関)
・よしきりなく釣竿二つ三つはうごく
・暮れいそぐあかるさのなかで釣れだした
遊園地
・お猿はうららか食べるものなんぼでも(改作)
・ゆふべすずしく流れてきた絵が桃太郎(丘関)
・石を枕にしんじつ寝てゐる乞食
・誰かきたよな声は蜂だつたか
・ここにもじゆずだまの実のおもひで
・こころいれかへた唐辛いろづく
庭隅の芭蕉よみがへりあたらしい葉を
誰かを待つてゐる街が灯つた
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八月廿九日[#「八月廿九日」に二重傍線] 曇、微雨、そして晴。
雨はしみ/″\する、颶風がやつてこないでよかつた、どこも大したことはなかつたらしい、めでたし/\。
私自身でも釣に行くつもりだつたし、樹明君からも誘はれたので、正午のサイレンを聞いて出かける、
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