借金は第三者には解らない重荷であるだけ、それだけ払ふてからの気持は軽くて快いものである。
いよ/\遊漁鑑札を受けた、これから山頭火の釣のはじまり/\!
アイをひつかけるか、コヒを釣りあげるか。
山東菜を一畝ほど播く。
しづかにして、すなほにつつましく。
青唐辛の佃煮をこしらへる。
去年は肺炎、今年は狭心症、来年は脳溢血か、――希くはころり徃生[#「ころり徃生」に傍点]であらんことを。
午後はとても暑かつたが、米買ひに、豆腐買ひに、焼酎買ひに、街へまた出かけた。
夕立がやつてきさうだつたが、すこしバラ/\と降つたが、とうとう逃げてしまつた。
どうも寝苦しい、妙な嫌な夢を見る。……
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   ぐうたら手記
釣心[#「釣心」に傍点]、句心、酔心。
「道心の中に衣食あり[#「道心の中に衣食あり」に傍点]」頭がさがつた、恥づかしさと心強さとで汗が流れた、私の場合では道心[#「道心」に傍点]を句心と置き換へてもよからう。
惜花春起草、愛月秋眠遅、かういふ気持も悪くない。
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 八月廿七日[#「八月廿七日」に二重傍線] 晴、秋となつた空にちぎれ雲。

天地
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