して酒を味ひつつ山水を観る[#「悠然として酒を味ひつつ山水を観る」に傍点]、といつたやうな気持でありたい。
生を楽しむ[#「生を楽しむ」に傍点]、それは尊い態度だ、酒も旅も釣も、そして句作もすべてが生の歓喜であれ。
友よ、山よ、酒よ、水よ、とよびかけずにゐられない私。
八月十日の卒倒菩薩[#「八月十日の卒倒菩薩」に傍点]は私から過去の暗影[#「過去の暗影」に傍点]を払拭してくれた、さびしがり、臆病、はにかみ、焦燥、後悔、取越苦労、等々からきれいさつぱりと私を解放してくれた。……
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・餓えてきた蚊がとまるより殺された
・草にすわつて二人したしく煙管から煙管へ
・ずうつと電信棒が青田風
・ぼんやりしてそこらから秋めいた風(眼鏡を失うて)
・すすき穂にでて悲しい日がまたちかづく
・ゆう潮がこゝまでたたへてはぶ草の花
・つきあたれば秋めく海でたたへてゐる
旅中
・こんやはここで、星がちか/\またたきだした
・寝ころぶや知らない土地のゆふべの草
・旅は暮れいそぐ電信棒のつく/\ぼうし
・おわかれの入日の赤いこと
[#ここで字下げ終わり]
八月廿二日[#「八月廿二日
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