ゐる
   悼(母を亡くした星城子君に)
・いつとなく秋めいた葉ざくらのかげに
 山から風が風鈴へ、生きてゐたいとおもふ
・日ざかりひゞくは俵を織つてゐる音
 かなしい手紙をポストに、炎天のほこりひろがる
・木かげ水かげわたくしのかげ
・炎天の稗をぬく(雑)
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   ぐうたら手記
□はぜのおばさん。
□河原撫子の野趣。
□太陽の熱と光とがこもつてゐるトマトを食べる。
□生は生に、死は死に、去来は去来に、物そのものに任せきつた心境。
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 八月二十日[#「八月二十日」に二重傍線] 曇。

朝夕の快さにくらべて、日中の暑苦しさはどうだ。
酒にひきづられ、友にさゝえられ、句にみちびかれて、こゝまで来た私である、私は今更のやうに酒について考へ、句について考へ、そして友のありがたさを(それと同時に子のありがたさをも)、感じないではゐられない。……
待つてゐた句集代落手、さつそく麦と煙草とハガキと石油を買ふ。
古雑誌を焚いて、湯を沸かすことは(時としては御飯を炊くこともある)、何だかわびしい[#「わびしい」
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