七月廿二日[#「七月廿二日」に二重傍線] 曇。
山の枯木を拾ふ、心臓の弱くなつてゐるのに驚いた、弱い心臓を持ちながら。……
油虫だけは好きになれない。
午後、樹明君来庵、午睡、これから湯田の慰労会へ行くといふ、ちよつと羨ましいな。
――煙草がなくなつた、しばらく絶煙するもよからう、――よか、よか。
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・夏草から人声のなつかしく通りすぎてしまう[#「う」に「マヽ」の注記](松)
・けさは何となく萱の穂のちるさへ
・日ざかりちよろちよろとかげの散歩(松)
・すずしさ竹の葉風の風鈴のよろしさ(雑)
・風音の蚊をやく
・風がでたどこかで踊る大[#「大」に「マヽ」の注記]鼓のひゞきくる
樹明君に
・あなたがきてくれるころの風鈴しきり鳴る
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七月廿三日[#「七月廿三日」に二重傍線] 曇――晴。
とてもよく寝た、宵から朝まで、ランプもつけないで、障子もあけはなつたまゝで、――これで連夜の不眠をとりもどした。
前隣のSさんの息子が来て草を刈つてくれた、水を汲むことが、おかげで、楽《ラク》になりました。
晴れて土用らしく照りつける、今年最
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