きた、これでしばらくは安心、そのうちにはKからの送金があるだらう。
即興詩人[#「即興詩人」に傍点]と梅干老爺[#「梅干老爺」に傍点]! それを考へてひとり苦笑する、それが事実であるだけそれだけ、笑ひたいやうで笑へない。
色慾から食慾へ[#「色慾から食慾へ」に傍点]――これが此頃の推移傾向である。
夢! 夢は自己を第二の自己[#「第二の自己」に傍点]として表現して見せてくれるものだ、私は近頃よく夢を見る、毎夜の夢が毎日の私を考へさせる。
[#ここから1字下げ、折り返して2字下げ]
   ぐうたら手記
□故郷(老いては)(病みては)(うらぶれては)。
□旧友(ルンペンの感慨)。
□貨幣価値を超越したもの[#「貨幣価値を超越したもの」に傍点](焚火の如き)。
□「無くなる[#「無くなる」に傍点]」
 銭がなくなる、米がなくなる、生命がなくなる!
□過ぎゆくもの[#「過ぎゆくもの」に傍点](死を前に)。
□生活――
 帰依――感謝――合掌――報恩。
□業 carma ――
 私――酒――飲めば悪くなり、飲まなければ悪くなる。――
□遺書[#「遺書」に傍点]について。
[#ここで字下げ終わり]
前へ 次へ
全186ページ中100ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
種田 山頭火 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング