のを持つ木の実である。
時計が米ともなり煙草ともなり酒ともなる、さても便利な世の中、重宝な時計である(今日は質入しないでぢつと我慢したが)。

 十一月十六日[#「十一月十六日」に二重傍線] まつたく雲がない――とは今朝の空だつた。

樹明君を学校に訪ねたが、乱酒のため憔悴した相貌を見るに堪へないで、早々別れて戻つた、あゝ。
△鰹節をけづりつつ、これを贈つてくれた友の温情を思ふ、そして感謝と懺悔と織り交ぜた気分になる。……
夕方、駅のポストまでいつてきたが、途中二度も三度も休まなければならなかつた、それほど私のからだは弱つてゐるのである、しかしその弱さが同時に心の平静を持続せしめてゐることも事実だ(私は猫である癖に虎になりたがるのだ、からだにアルコールがまはるとぢつとしてはゐられないのだ)。
△半身不随[#「半身不随」に傍点]ならば、どうかかうか生きてゆける、おとなしくつましい生活をつづけることが出来る、全身随意[#「全身随意」に傍点]ならば多分自[#「自」に傍点]※[#「滅」の「さんずい」に代えて「火」、192−7][#「※[#「滅」の「さんずい」に代えて「火」、192−7]」に「マ
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