雨がふりだした。
○安分知足、楽清閑、楽在其中[#「楽在其中」に傍点]、まことに、その中にある楽しみが、ほんたうの楽である。
○句作生活二十年、そしてつく/″\思ふ、此道や門に入りやすくして堂にのぼりがたし[#「此道や門に入りやすくして堂にのぼりがたし」に傍点]、仏道のやうに。
○うたふもののよろこびは力いつぱいに自分の真実をうたふことである、あらねばならない。
私のうちには人の知らない矛盾があり、その苦悩がある、それだから私は生き残つてゐるのかも知れない、そして句が出来るのだらう。
また不眠で徹夜乱読。
◎俳句の将来についての一家言――
俳句は畢竟階級的なものではありえない、階級意識を高唱するには川柳的なものが出来るであらう、そして大衆的娯楽文芸として俳句は堕落すると共に、詩としても高[#「高」に「マヽ」の注記]上し純化するであらう、それが真の俳句であり、芸術家の芸術であり、純日本的なユニイクなものである。……
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   学生軍事教練
・ずうつと晴れてならんで旗の信号
・蓼のあかさも秋ふかいひなたの仕事
・木の葉のちればまたハガキかく
・考へつつ歩きつつふつと赤い
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