傍線] さんざ降つて晴れ、いやな風がふく。
起きるとそのまゝ帰庵。
ありがたし、緑平老。
今日は敬治君来庵の日、樹明君も来庵の筈、で、魚買ひに豆腐買ひに街まで。
樹明君午後来庵、敬治君不来、二人で一杯やる、私が飲めないので気の毒だつた。
六日ぶりに、やつと冷飯がなくなつた。
夜は読書。
くづれつつある肉体[#「くづれつつある肉体」に傍点]をいたはる。
心! 心とは。――
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・ふと眼がさめて枯草の鳴るはしぐれてゐるか
・考へるともなく考へてゐたしぐれてゐた
藪はしぐれる郵便受函が新らしい
雨がぬくすぎる師走のかみなり
・山から夜風がごうときて窓をうつ年の暮
[#ここで字下げ終わり]
十二月卅日[#「十二月卅日」に二重傍線] 晴、冬らしくて気持がよい。
朝は餅雑炊、めづらしくおいしくてたくさん食べた、ちと食べすぎたやうだ。
煤払、床の間、仏壇、机上、食卓をきれいにする。
昼食は饅頭三つ、香煎一杯。
山へ行つて、松と裏白とを採つてきて、松飾をこしらえる、うらじろ[#「うらじろ」に傍点]、しめかざり[#「しめかざり」に傍点]といふものはよろしいかな。
六日ぶり
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