ら2字下げ]
・空梅雨いちにち、どなられてぶたれて馬の溜息
・空は空梅雨の雨蛙なくとても
・その竹の子も竹になつた、さびしさにたへて
・もう死んでもよい草のそよぐや(帰庵病臥二句)
・死ねる薬はふところにある草の花
・灯すよりぶつかつてくる虫のいのちで(改作)
[#ここで字下げ終わり]

 七月十五日[#「七月十五日」に二重傍線]

今日も曇つてゐるが、降りさうでなか/\降らない。
酒に対する執着を放下しないかぎり、私の生活は安定しない。
△まづ、消極的禁酒[#「消極的禁酒」に傍点]を実行しなければならない(進んで呷らないこと、退いて味ふこと、具体的にいひかへれば、ありもせぬ金で買うて飲まないこと、貰ふたら飲むこと、御馳走酒しか飲まないこと)。
△個人的感情――社会的感情――人間的感情[#「人間的感情」に傍点]。
午後、樹明君が来て、ゆつくり昼寝して帰つた、私は今日の君にフイリスチンを感じた、多分、君も今日の私にミサンスロピストを感じたであらう。

 七月十六日[#「七月十六日」に二重傍線]

曇、だいぶ日が短かくなつた。
昨夜はよくねむれた、九時から四時までぐつすりだつた。
街のポス
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