の六時まで続いたさうだ)、ビール、酒、胡瓜も来庵!
飲んで食べて饒舌つて、夕方解散。
しづかなるかな[#「しづかなるかな」に傍点]、さびしくはない[#「さびしくはない」に傍点]、しづかなる一人だ[#「しづかなる一人だ」に傍点]。
[#ここから2字下げ]
・雨ふる竹をきる濡れてゐる(追加)
・死んでもよい青葉風ふく(〃)
・雀こゝまで子を連れてきてだんだんばたけ
・大きな鋸が造作なく大きな木を炎天(追加)
改作追加
・雨ふる生えてゐる木を植ゑかへる
・百姓も春がゆく股引のやぶれ
・たま/\髯剃れば何とふかい皺(病後)
・ひとり、たんぽぽのちる
・寝るとして白湯のあまさをすする
[#ここで字下げ終わり]
五月廿八日[#「五月廿八日」に二重傍線]
曇、后晴、また持ち直したらしい、よく続くことだ。
ありがたい手紙をいたゞく(江畔老人から)。
うつかりして百足に螫された、大していたまなくてよかつた、見たらいつも殺すのだから一度ぐらゐ螫されたつて腹も立てられない。
街へ出かける、米買ひに(ついでに酒もうどんも)。
杉の下枝をおろす、茂りおろすや、と一句ありさうなものだが。
樹明君から白
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