した。
大山さんから稿料落手、それだけ飲んでしまふ。
樹明君違約して不参、それが却つてよかつた。
焼酎よ、お前と永劫に縁をきる。
文字通り無一文。
△人間を離れて人間はゐない、彼、彼女、等々。
[#ここから2字下げ]
 さんざ労れて春めいた雨となつた
・水のいろも春めいたいもりいつぴき
 霜、水仙は折れて咲いてゐる
[#ここで字下げ終わり]

 二月廿二日[#「二月廿二日」に二重傍線]

予期した雨となつた、そして晴れた。
酒があるから酒を飲んだ、私はまだひとりの酒[#「ひとりの酒」に傍点]はほんとうに飲めない、酒は親しい人々といつしよに飲みたい。
樹明君がハムを持つてきてくれた、春らしい情景である。

 二月廿三日[#「二月廿三日」に二重傍線]

春、春、春がきました。
二三日なまけた、けふからしつかりはたらかう。
三八九の原稿を書きつゞける。
句もないほど、平穏な日だつた。
酒はないけれど、米があり野菜がある、水仙がほのかに匂ふ。
[#ここから2字下げ]
・こゝにふきのとうひらいてゐる
・あるけばふきのとう(追加)
・やつとふきのとう
・藪椿、号外のベルがやつてくる
・春がきた山か
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