其中日記
(二)
種田山頭火
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)金《カネ》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)まざ/\と
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
[#ここから1字下げ、39字詰め、ページの左右中央に]
其中日記は山頭火が山頭火によびかける言葉である。
日記は自画像である、描かれた日記[#「描かれた日記」に傍点]が自画像で、書かれた自画像[#「書かれた自画像」に傍点]が日記である。
日記は人間的記録として、最初の文字から最後の文字まで、肉のペンに血のインキをふくませて認められなければならない、そしてその人の生活様式を通じて、その人の生活感情がそのまゝまざ/\と写し出されるならば、そこには芸術的価値が十分にある。
現在の私は、宗教的には仏教の空観を把持し、芸術的には表現主義に立脚してゐるこ
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