がしく竹をきつてゐる霜どけ
麦の芽、麦の芽と親子でうつ
・雪もよひ、莚織つてゐる子だくさん
長州料理
これがちしやもみ[#「ちしやもみ」に傍点]といふふるさとにゐて
・冬山から音させておりる一人二人
藪のしづかさが陽をのんでしまつた
[#ここで字下げ終わり]
二月二十日[#「二月二十日」に二重傍線]
けふもよい日だ、寒いことは寒いけれど。
桂子さんからうれしい手紙が来た、桂子女菩薩、女人に反感を持つてゐるのは誰だい。
買物をする、第一は酒、第二は魚、諸払をする、酒屋、魚屋、そして湯屋。
夕、樹明君を招待する、酔うて出かけた、そしてワヤ、いけなかつた、ゴロにぶつつかつた、君を送つていつて、とう/\泊つた(樹明君、もう歩きまはることは止めませう)。
桑原、々々、敬遠、々々。
[#ここから3字下げ]
けさをひらいた水仙二りん
馬が尿する日向の藪椿
[#ここで字下げ終わり]
二月廿一日[#「二月廿一日」に二重傍線]
樹明居で朝飯をよばれる、産後の奥さんにすまないと思ふ。
何とうらゝかなお天気だらう。
桂子さんから小包到来、御厚情のかず/\ほんとうにありがたく頂戴いたしま
前へ
次へ
全86ページ中64ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
種田 山頭火 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング