・朝日まぶしい花きるや水仙
・けさのひざしの手洗水へあたたかく
ここもやしきあとらしいうめのはな
・もうしづむひでささのさやさや
・ゆふべのサイレンのながうてさむうて
・暮れても耕やす人かげに百舌鳥のけたたましく
・茶の木にかこまれそこはかとないくらし(述懐)
火を焚いて咳ばかりして
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二月十三日[#「二月十三日」に二重傍線]
降霜結氷、つめたいけれどうららかだ、冬三分春七分。
けさ、はじめて笹鳴が耳にはいつた、ずゐぶんヘタクソだつた、それでよろしい。
内容充実の手紙が来ないので、山口行乞を実行した、山口は雪もよひで寒かつた、行乞三時間、悪寒をおぼえるので、急いで帰庵した、途中で一杯ひつかけて元気回復。
行乞は求めてすべきものではないが、しようことなしの行乞を活かすだけの心がまへは持つてゐなければならない。
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・朝月ひやゝけく松の葉に
・葉がない雲がない空のうらゝか
・枯葦の水にうつればそよいでる
・月へひとりの戸はあけとく
・伸びたいだけは伸びてゐる雑草の花
・楢の葉枇杷の葉掃きよせて茶の木の葉
今日の行乞所得
一、米八合
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