な、あまりにおだやかな一日だつた。
夜は早くからぐつすりと寝た、そして夢を見た!
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・月が照らしてくれるみちをもどらう
・月かげのまんなかをもどる
・まるい月のぼる葉のない枝(改作再録)
・さらさらささのゆきあかりして(追加)
改作
・どこかそこらにみそつちよがゐるくもり
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二月十二日[#「二月十二日」に二重傍線]
天地清明にして、雪花ちらほら。
朝、山路を歩くともなく歩いて、お稲荷さんに詣でた、行者一人の長日月の努力が、岩を割き地を均らして、これだけの霊場を出現せしめた事実に頭を下げる。
水仙を活ける、よいかな、よいかな、藪椿とは対蹠的な趣致がある、貴族的――平民的、洗練味――野趣、つめたさ――あたたかさ、青白い美人――肥つたお侠、等々。
夕は墓場を散歩する、墓といふものは親しみがある、一つ二つの墓はさみしいが、上にも下にも並んで立つてゐる墓石は賑やかだ、新らしいの、古いの、大きいの、小さいの、うつくしいの、かたむいたの。……
今夜は悪夢を見ないやうに祈る、昨夜はつゞけて悪夢を見た、ヱゴ諸相の連続映像!
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