る
・夕月があつて春ちかい枯枝
・ゆふやみのうらみちからうらみちへ雪どけの
[#ここで字下げ終わり]
二月二日[#「二月二日」に二重傍線]
早寝の早起だつた、御飯をたべて御勤をすましてもまだ明けなかつた、狐が鳴いてサイレンが鳴つた、寒い山が微笑んだ。
久しぶりに入浴、そして買物。
前のおばさんから大根を貰つた、山頭火お手づくりのものより、よく出来てゐる、干大根にでもしてをかう。
△善悪を考へる前に愛憎がある、正邪を判ずるに先つ[#「つ」に「マヽ」の注記]て純不純を思ふ。
若し私の生活――といふよりも私の句によいところがあるならば、それはマネがないからだ、コシラヱモノでないからだ、ウソがすくないからだ、ムリがないからだ。
二月三日[#「二月三日」に二重傍線] 節分。
冷静にして明朗、つめたいけれどゆつたりしてゐる。
昼酒を味ふた、悠々独酌、二合で腹いつぱい心いつぱいになつた、これ以上は貪る[#「貪る」に傍点]のだ。
△型といふものは出来るのが本当、そしてそれを破るのが本当(これはパラドツクスめくが)。
△麦飯の嫌な人には、麦飯が麦ばかりに見えるだらう。
△無駄のある生活人に人
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