さん、悪友善人、とり/″\さま/″\。
夕方、また三人があつまつて飲みはじめた、よい酒だつた、近来にないうまい酒だつた(酒そのものはあまりよくなかつたが、うまかつた)、三人でまた街で飲みつゞけた、樹君を自動車で送り、敬君を停車場まで送つて、ききとして戻つた、よう寝られた。
落ちついた[#「ついた」に傍点]、ではなくて落ちつけた[#「つけた」に傍点]、であらう。
「ぢいさま」と或る女給が呼びかけたのにはびつくりさせられた。
これで一月が終つた、長かつたやうでもあり、短かつたやうでもある、この一ヶ月はまことに意味深かつた。
△所詮、人生は純化によつて正しくされる、復[#「復」に「マヽ」の注記]雑を通しての単純が人生の実相だ、こゝから菩薩の遊び[#「遊び」に傍点]が生れる、物そのものに還生して、そして新生がある。
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とう/\雪がふりだした裏藪のしづもり
・まづ枇杷の葉のさら/\みぞれして
・けふいちにちはものいふこともなかつたみぞれ
・けさから麦飯にしてみぞれになつて
・雪晴れ、落ちる日としてしばしかゞやく
・あんたに逢ひたい粉炭はじく
・霜をふんでくる音のふとそれた
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