あらう、まことに、まことに、南無酒菩薩[#「酒菩薩」に傍点]であり、南無句如来[#「句如来」に傍点]である。
遊歩[#「遊歩」に傍点]悠々、行乞は遊歩三昧でなければならないと思ふ、いつも行乞する場合、さう思ふのである。
夜の雨はしめやかだつた、財布はいよ/\ないふ[#「ないふ」に傍点]だつたが!
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・すつかり好きになつたトマトうつくしくうれてくる
・地べたはいあるく児のまつぱだかなり
・警察署の裏はきたない水へ夾竹桃
・灯れば青葉のしたしい隣がある
・夕立晴れたる草や木や話声がするゆふべ
   追憶一句
・ほうけすゝきのいつまでも秋ふかし
・よべの雨の水音となつて明けはなれた
 子にせがまれて蝉はいつもの柿の木に(樹明君、敬坊に与ふ)
 雨の日ねもす藪蚊とたゝかふ
  (・風の日ねもす萱の穂の散りくる)
 あぶら蝉やたらに人が恋ひしうて
・雨ふる裏田ははだかで草とる
・子のことは忘れられない雲の峰
 黒い蝶白い蝶夏草はしげる
[#ここで字下げ終わり]

 七月廿七日[#「七月廿七日」に二重傍線]

まだ降つてゐる、まるで梅雨のやうだ、これではもう水は十分すぎるだら
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