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夕方から其中庵へ出かける、樹明兄が冬村、二三雄その他村の青年と働いてゐられる、すまないと思ふ、ありがたいと思ふ、屋根も葺けたし、便所も出来たし、板敷、畳などの手入も出来てゐる、明日からは私もやつて出来るだけ手伝はう、手伝はなければ罰があたる、今日まで、私自身はあまり立寄らない方が却つて好都合とのことで、遠慮してゐたが、まのあたり諸君の労作を見ては、もう私だとてぢつとしてはゐられない、私にも何か出来ないことはない。
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・まづたのむ柿の実のたわわなる
暮れて戻つて秋風に火をおこす
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今夜もよい月である、月はいろ/\の事を考へさせる、月をひとりで眺めてゐると、いつとなし物思ひにふけつてゐる、それはあまりに常套的感傷だけれど、私のやうな日本人としては本当である、しんじつ月はまことなるかな[#「しんじつ月はまことなるかな」に傍点]。
九月十七日
晴、うすら寒いので、とう/\シヤツをきた、ことに三時にはもう起きてゐたのだから、――うつくしい月だつた、月光流とはかういふ景情だらうと思つた。
朝から其中庵へ出かける(飯盒そ
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