のものを持つて)、大工さんへ加勢したり、戸外を掃除したり、室内を整理したりする、近来にない専念だつた。
樹明さんから、ポケツトマネー(五十銭玉一つ)頂戴、それでやうやく煙草、焼酎にありつく。
夜、さらに同兄と冬村君と同道して来訪、話題は其中庵を離れない、明日は大馬力で其中庵整理、明後日入庵の予定。
これで、私もやつとほんとうに落ちつけるのである、ありがたし、/\。
じつさい寒くなつた、朝寒夜寒、障子をしめずにはゐられないほどである。
秋、秋、秋、今年は存分に秋が味はへる。……
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 月のひかりのながれるところ虫のなくところ
・山の端《ハ》の月のしばし雲と遊ぶ
    □
・なつめたわゝにうれてこゝに住めとばかりに(其中庵即時)
    □
・またも旅するふろしきづつみが一つ(改作)
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 九月十八日

晴、すこし風があつた。
満洲事変一週[#「週」に「マヽ」の注記]年記念日、方々で色々の催ほしがある。
私は朝から夕まで一日中其中庵で働らいた。
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庵は山手《ヤマテ》山の麓、閑静にして申分なし、しづかで[#「しづかで」に傍点
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