うね/\ぐる/\と伸びてゆくのである、だらけたからだにはつらかつたが、悪くはなかつた、しかしずゐぶん労[#「労」に「マヽ」の注記]れた、江ノ浦にも泊らないで、此浦まで歩いて来た、有喜の湊屋(三〇・中)。
有喜近い早見といふ高台からの遠望はよかつた、美しさと気高さとを兼ね持つてゐた、千々岩[#「岩」に「マヽ」の注記]灘を隔てゝ雲仙をまともに見遙かすのである。……
江の浦から早見まで、よい道連れを与へられた、村の有志者とでもいふ部類の人柄らしかつた。
あまり草臥れたので一杯やつた、この一杯はまことに効果百パーセントだつた。
渇いて渇いて、もう歩けなくなつたとき、水の音、水が筧から流れ落ちてゐる、飲む、飲む、腹いつぱい飲む、うまい、うまい、甘露とはまさにこの水だ。
このあたりは陰暦の正月三日、お正月気分が随処に随見せられる、晴着をきて遊ぶ男、女、おばあさん、こども。
長崎から坂を登つて来て登り尽すと、日見墜道がある、それを通り抜けると、すぐ左側の小高い場所に去来の芒塚といふのがある。
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芒塚 去来
君が手もまじるなるべし花薄
・けさはおわかれの卵をすゝる
・トンネル
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