日」に二重傍線] 晴、二里ばかり歩いて三里は自動車、伊東宅(大田)

樹明君がどうでも大田までいつしよに行くとの事、職務妨害はいけないと思つたが(君は農学校勤務)、ちつとも妨害にはならないといはれるので、一杯機嫌で伊東君の宅へころげこんだ、幾年ぶりの再会か、うれしかつた。
街の家でまた飲む、三人とも酒豪ではないが、酒徒であることに間違はない、例によつて例の如く飲みすぎる、饒舌りすぎる。
葉山葵はおいしかつた、苣《チシヤ》膾はなつかしかつた。

 五月十一日[#「五月十一日」に二重傍線] 十二日 十三日 十四日 十五日

酒、酒、酒、酒、酒、……遊びすぎた、安易になりすぎた、友情に甘えすぎた、伊東君の生活を紊したのが、殊に奥さんを悲しませたのは悪かつた、無論、私自身の生活気分はメチヤクチヤとなつた。……
いよ/\十五日の夕方、大田から一里ばかりの山村、絵堂まで送られて歩いた(このあたりは維新役の戦跡が多い、鍾乳洞も多い)。
アルコールの力を借つて睡る。
秋吉台の蕨狩は死ぬるまで忘れまい。
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 バスを待ちわびてゐる藤の花(小郡から大田へ)
 曲つて曲る青葉若葉(  〃
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