ゲルトがないと坊主らしくなる。
同宿四人、みんな間[#「間」に「マヽ」の注記]師だ、間師はそれ/″\間師らしい哲学を持つてゐる、話してもなか/\おもしろい、間師同志の話は一層おもしろい(昨日今日当地方の春祭だから、それをあてこんで来たものらしい)。
痔がいたむ、酒をつゝしみませう。
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・ふるさとの夢から覚めてふるさとの雨
入川汐みちて出てゆく船
窓が夕映の山を持つた
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この宿のおかみさんはとても[#「とても」に傍点]醜婦だ、それだけ好意が持てた、愛嬌はないが綺麗好きだから嬉しい。
世間する[#「世間する」に傍点]、といふ言葉は意味ふかい、哲学する[#「哲学する」に傍点]といふ言葉のやうに。
五月九日[#「五月九日」に二重傍線] 曇、歩いて三里、汽車で五里、樹明居(小郡)
文字通りの一文なし、といふ訳で、富田、戸田、富海行乞、駅前の土産物店で米を買うていたゞいて小郡までの汽車賃をこしらへて樹明居へ、因縁があつて逢へた、逢ふてうれしかつた、逢ふだけの人間だから。
街の家で飲んで話した、呂竹、冬坊、俊の三君にも逢つた、呂竹居に泊る、樹明
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