んだ、よく飲んだ、よく話した、そしてぐつすり寝た。

 五月七日[#「五月七日」に二重傍線] 晴、行程二里、福川、表具屋(三〇・上)

ほがらかに眼はさめたのだが、句会で饒舌りすぎ、夜中飲みすぎたので、どこかにほがらかになりきれないものがないでもない。
さう/\として出立する、逢うてうれしさ、別れのつらさである、友、友の妻、友の子、すべてに幸福あれ。
富田町行乞(そこは農平老の故郷だ)そして富田よいとこと思つた、行乞相は満点、いつもこんなだと申分ない。
けさ、立ちぎはの一杯二杯はうれしかつた、白船老の奥さんは緑平老の奥さんと好一対だ。
こゝまで来ると、S君の事が痛切に考へられる、S君よ健在なれ、私は君の故郷を見遙かしながら感慨無量、人生の浮沈を今更のやうにしみ/″\感じた。
此宿は飴屋の爺さんに教へられたのだが、しづかできれいで、気持よく読んだり書いたりすることが出来る、それにしても私はいよ/\一人になつた。
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・バスが藤の花持つてきてくれた
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 五月八日[#「五月八日」に二重傍線] 雨、しようことなしの滞在、宿は同前。

終日読書静観、
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