々深雪女来訪、酒がまはれば舌もまはる、無遠慮なヨタはいつもの通り、夕方、酒君と共に農平居を襲ふ、飲んだり話したり、山頭火式、農平式、酒壺洞式、十時過ぎて宿に戻る、すぐ、ぐつすり寝た。
どうも近来飲みすぎる、友人の厚情に甘えるのもよくないけれど、自分を甘やかしてもよくない。
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・星がまたたく旅をつづけてきてゐる
・おわかれのせなかをたたいてくれた(農平居)
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一握の麦、それが私をよくした、といふのは、今日、行乞中に或る家で、子供が米と間違へて麦を持つてきた、受けては困るけれど、受けなければなほ困る(いつぞや佐世保で志だけ受けるといつたら、その子供が泣きだした)、ハンカチーフでいたゞいた、そして宿まで持つて帰つて鶏にやつたら食べてくれない、ボクチン宿のニハトリなんてゼイタクなものだ。
四月十八日[#「四月十八日」に二重傍線]
けさも早く起きたが雨だ、起きてくる誰もが不機嫌な顔をしてゐる、雨ほど世間師に嫌なものはないのに、此不景気だ、それやこれやで、とう/\喧嘩がはじまつた、呶鳴る、殴る、そして止める。
うるさいから、ぢつとしてゐるのもいや
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